第10回三笠宮杯ツール・ド・とうほく

レポート

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

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第3ステージ(8月18日、宮城県仙台市泉区泉ビレジ周辺、15km×4周=60km)

最難関最終ステージ、杜の都で勝負!

 ツール・ド・とうほく最終日は仙台市内のコース。1周の高低差が110mあり、全ステージ中最難関といわれています。走行距離も一番長く、勝負の行方はまだまだわかりません。新興住宅地の中のスタート・フィニッシュ地点はギャラリーが多く、決戦ムードは盛り上がります。
 時折り薄日も射す天候のもと、午前9時6分、最後のステージが始まりました。レースは序盤から動きます。総合上位の選手による揺さぶりで、第1周回終了時には、先頭は村中、小野山を含む7、8人の集団に絞り込まれています。
 さらに第2周回、パリンヤ、JCF大塚、斎藤の3選手がエスケープして先頭集団を形成。総合優勝の行方を決める、まさに決定的な逃げですが、パリンヤ、窮地に追い込まれたことも事実。JCFチームの二人にうまく走られれば、逆転優勝を狙うどころか個人総合2位の座さえ危うくなってきます。反対に、JCFチームはこの有利な状況でパリンヤを料理できないと、ジャパン代表ジャージが泣くというもの。今年のとうほく、ロードレースの醍醐味が味わえるクライマックスを迎えました。
 第3周回を終わっても、先頭3人はまだ一団となって走行。パリンヤ、リーダージャージとの1分強の差をあと1周で逆転して個人総合優勝を目指すことは、さすがに厳しくなってきました。でも、まだ15q残っている。一矢報いるチャンスはあるはずです。ゴリちゃんは第2集団で、石井先生は第3集団で最終周回に入りました。
 午前10時45分、フィニッシュラインに向けたカメラのファインダーに最初に飛び込んで来たのは黄色いリーダージャージ、JCFの大塚選手が3日間を走り終え、個人総合優勝を決めました。と、ファインダーから目を離す間もなく白ヘルメットに緑のジャージがフィニッシュラインに近づいてきます。パリンヤ、大塚選手にはどうしても一歩及びませんでしたが、2対1の不利な状況をしのぎ切り、大差をつけられることなくステージ2位。そして個人総合2位を守りました。
 ゴリちゃんは個人総合4位獲得。優勝候補最右翼のJCFチームや昨年の総合優勝・ラバネロに個人総合上位を占められることなく、千葉医専・キヨ団体2位の原動力となってくれました。
 石井先生は距離、スピード、展開と、どれをとっても未登録レースとはレベルが異なる登録レースに急遽出走、しかも3日連続のステージを総合11位で走り抜き、ポテンシャルの高さを見せつけました。今後、どんな選手に成長するか目が離せません。
 みちのく3人旅を熱く走り終えた夏のお嬢さん方、さすがに帰京の車内ではおとなしくなるかと思いきや、パリンヤのしゃべくりは小岩まで続きましたとさ。…しかし、3日間のチームの会話、すべて載せたらキヨ・ドット・コムは18禁アダルトサイトになりかねませんな、やれやれ。

(おまけ、ヤブの独り言)

河北新報のホームページには「JCFチームが圧倒的な力を見せ、2位に大差をつけて団体優勝」と出ていましたが、「それはちゃうやろ」とヤブは思います。3日間、どう取材すると圧倒的な力の差を見いだせるのでしょうか? 個人成績と団体成績の価値は逆転して捉えられているようだし。優勝チームはけっこう尻に火がついていたような気がしますが…、身びいきに聞こえますかね? まっ、独り言ですので。ブツブツ。

Text&Photo=YABU YINUWO


第3ステージ成績

■個人ステージ順位(出走25人、完走22人)

         
順位 名前 チーム タイム(ボーナスタイム)

1位
 大塚 歩  JCF  1時間39分39秒(−12秒)

2位
 村中恵美子  千葉医専・キヨ  1時間39分54秒(−07秒)

3位
 斎藤 綾  JCF  1時間40分07秒(−07秒)

4位
 坂井田理沙  ラバネロ  1時間42分52秒

5位
 西 加南子  ラバネロ  1時間42分53秒

6位
 中村珠藻  JCF  1時間42分53秒
  :

8位
 小野山恵美  千葉医専・キヨ  1時間43分49秒
  :

12位
 石井麻実  千葉医専・キヨ  1時間45分23秒

■個人総合順位

     
順位 名前 チーム タイム

1位
 大塚 歩  JCF  4時間37分43秒

2位
 村中恵美子  千葉医専・キヨ  4時間39分08秒

3位
 斎藤 綾  JCF  4時間41分35秒

4位
 小野山恵美  千葉医専・キヨ  4時間45分20秒

5位
 坂井田理沙  ラバネロ  4時間46分34秒

6位
 中村珠藻  JCF  4時間46分56秒
  :

12位
 石井麻実  千葉医専・キヨ  4時間53分32秒

■団体総合順位

     
順位 チーム タイム

1位
 JCFチーム  9時間19分57秒

2位
 千葉医療福祉専門学校・キヨ  9時間24分49秒

3位
 スミタ・ラバネロ・パールイズミ  9時間30分43秒

4位
 学連選抜  9時間42分48秒

5位
 チーム・トライアスロン  9時間47分19秒

6位
 チームVOLCA−CCM  9時間52分13秒

7位
 ALPHAWK  9時間53分16秒

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