第10回三笠宮杯ツール・ド・とうほく

レポート

第1ステージ

第2ステージ

第3ステージ

Photoギャラリー

Part1

Part2

Part1

Part2

Part1

Part2

第2ステージ(8月17日、岩手県紫波町佐比内地区、9.7km×5周=48.5km)

葡萄繁れる、おくの“ほそみち”ステージ

 開放感あふれるロケーションの第1ステージとうって変わり、第2ステージはブドウ園の丘を縫って走る農道が舞台。道幅が狭く、急なアップダウンとコーナーが繰り返すテクニカルなコース設定です。おまけに路面は荒れて砂利が浮き、穴まで空いています。晴れてくれ、という願いも虚しく、2日目も朝から雨。最悪の路面コンディションを覚悟しつつ会場入りしました。
 第1ステージでJCFチームが個人、団体とも首位を勝ち取りましたが、どちらも2位の千葉医専・キヨとは1分以内の差です。さらに個人総合順位を見ると、JCFチームは1、5、8位。「車連の強化指定選手を集めたJCFチームは、個人総合は1−2−3フィニッシュ狙い、団体総合も2位以下をぶっちぎりたいはずだ。となれば、現在5位の斎藤選手の順位を何とか上げようと動くはず」という予想のもと、監督は大塚、斎藤両選手徹底マークをパリンヤとゴリちゃんの頭にたたき込みます。
 幸いにもウォームアップ中に雨は上がり、午前9時6分、レース開始。大集団のまま、第1周回が終了します。第2周回に入り集団は多少ばらけますが、先頭集団は昨日のように絞り込まれず、後続との差もさほど大きく開きません。コースに決定的なアタックポイントがなく、力のない選手の脱落により集団が後ろからちぎれていくという展開のようです。集団から極端に遅れて独走している選手がいますが、どうやら落車やパンクも発生している模様(このとき著しく遅れていた選手が、フィニッシュでは着に絡んできたので、カメラを構えていた私・ヤブは驚きを隠せませんでした。目撃証言などを総合すると、パンクで立ち往生した選手へのサポートが遅れたため、審判の判断でその選手を1周回近くオフィシャルカーで引き、もといた先頭集団にそのまま戻したようです。パンクなどのトラブルで不利にならないようにとの配慮はわかりますが、5周回の内、丸々1周回もクルマで引き続けてもとの位置にスッポリというのが事実なら、かえって公平さを欠いた判断では?と思います。一番近い集団の最後尾あたりまでクルマで引いて行くというのなら、まだ理解できるのですが…)。
 千葉医専・キヨチームの3人はトラブルなく順調に走行。レース後半、先頭はパリンヤ、ゴリちゃん、JCF、ラバネロの選手で構成される7、8人の集団に絞り込まれ、1分30秒から2分後方に石井先生を含む7人ほどの第2集団が続きます。
 先頭集団はその後も崩れず、選手たちがそろそろスプリントの駆け引きを始めようという頃(フィニッシュ手前1〜2q地点か?)、JCF斎藤選手が突如アタック。徹底マークを言い渡されていた千葉医専の二人は一瞬反応が遅れ「しまった!行かれたかっ?」と唇をかんだそうですが、次の登りで斎藤選手は失速。結局、勝負はスプリントにもつれ込みます。
 第2ステージを制したのは、昨日同様、JCFの大塚選手。パリンヤは最後にJCF中村選手にかわされてしまいましたが、トップと1秒差のステージ3位。ゴリちゃんは斎藤選手と同タイムのステージ7位、個人総合順位を3位に上げる健闘を見せました。石井先生は難しいコースを第2集団で走り抜き、ステージ12位。千葉医専・キヨ、JCFに差を広げられることなく、逆転優勝の可能性をまだ充分に残しています。決戦は最終第3ステージ!

Text&Photo=YABU YINUWO


第2ステージ成績

■個人ステージ順位(出走25人、完走23人)

     
順位 名前 チーム タイム(ボーナスタイム)

1位
 大塚 歩  JCF  1時間23分13秒(−13秒)

2位
 中村珠藻  JCF  1時間23分14秒(−06秒)

3位
 村中恵美子  千葉医専・キヨ  1時間23分14秒(−06秒)

4位
 西 加南子  ラバネロ  1時間23分17秒(−01秒)

5位
 許斐真由子  学連選抜  1時間23分17秒

6位
 斎藤 綾  JCF  1時間23分20秒

7位
 小野山恵美  千葉医専・キヨ  1時間23分20秒
  :

12位
 石井麻実  千葉医専・キヨ  1時間25分43秒

 :

■個人総合順位

     
順位 名前 チーム タイム

1位
 大塚 歩  JCF  2時間58分16秒

2位
 村中恵美子  千葉医専・キヨ  2時間59分21秒

3位
 小野山恵美  千葉医専・キヨ  3時間01分31秒

4位
 斎藤 綾  JCF  3時間01分35秒

5位
 杉村久美  ラバネロ  3時間03分32秒

6位
 坂井田理沙  ラバネロ  3時間03分42秒
  :

12位
 石井麻実  千葉医専・キヨ  3時間08分09秒

■団体総合順位

     
順位 チーム タイム

1位
 JCFチーム  6時間00分11秒

2位
 千葉医療福祉専門学校・キヨ  6時間01分06秒

3位
 スミタ・ラバネロ・パールイズミ  6時間04分58秒

4位
 学連選抜  6時間12分31秒

5位
 チーム・トライアスロン  6時間16分38秒

6位
 チームVOLCA−CCM  6時間18分20秒

7位
 ALPHAWK  6時間22分10秒

 >>次ページ(第3ステージ)へ続く


Copyright 2002 Kiyo Miyazawa. All rights reserved. Created by Piccolo-net