第10回三笠宮杯ツール・ド・とうほく

レポート

第1ステージ

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第1ステージ(8月16日、山形県最上町前森高原、9.1km×6周=54.6km)

牛は見ていた、高原に上がる水しぶき!

 炎天下、選手もたいへんだけど補給ポイントに立ちつくすサポートも日射病になりそう、というのが例年のツール・ド・とうほくですが、今年はヒートアイランド東京を発ってすぐに雨模様。移動日は丸一日降り続け、第1ステージの朝も、見上げる空はどんよりと曇っています。少々不安がよぎりますが、選手は心を落ち着かせるように朝食前から黙々とローラーを踏みます。
 第1ステージは牧歌的な前森高原を6周するコース。レース会場を取り囲む山並みは重く垂れ込めた雨雲にすっぽりと覆われていて、いつ降り出してもおかしくない空模様です。ゴリちゃんは「雨になるとブレーキが効かなくなる」と、せっかく持参したフルカーボン・リムの決戦ホイールをあきらめ、メカニシャン・ヤスくんにノーマル・ホイールの使用を告げます。今回が登録レース初体験の石井先生は、やはり緊張は隠せない模様。変速系を念入りに調整してもらいます。パリンヤは東京出発時からしゃべくりまくりでしたが、レース直前の顔つきはいつもより落ち着いた感じ。それが吉と出るか凶と出るか?
 さて、規模縮小の今年のとうほくですが、女子部門は昨年より3チーム多い7チーム・25人がエントリーとにぎやか。中でも昨年の個人&団体優勝チーム、ラバネロと、日本車連の強化指定選手で構成されたJCFチームが、千葉医専・キヨの最大のライバルとなりそうです。午前11時40分、スタートと同時に雨粒が路面を叩き始めました。
 あっという間に本降りとなった雨の中、第1周回で千葉医専・キヨ(村中、小野山)、JCF(大塚、斎藤)、ラバネロ(杉村、坂井田)の6選手がトップ集団を形成。3チームが序盤から対戦モード突入です。放牧された牛たちが遠くから見つめていますが、ドロドロになりながら周回を重ねる選手たちに高原情緒を味わう余裕はありません。
 第4周回、パリンヤとJCF大塚選手が先頭集団からエスケープ。パリンヤが飛び出したため、ゴリちゃんは第2集団に留まりアシストに回ります。決定的場面は最終周回突入直後。大塚選手が登りでアタックし、パリンヤを引き離しにかかります。「意地を見せろ、パリンヤ」と祈る監督キヨ。ゴリちゃんは団体総合も絡んだ策謀渦巻く第2集団で駆け引きしつつ、石井先生は第3集団にしっかり加わり、残りあと1周。
 雨足の強まるフィニッシュ地点に最初に戻ってきたのはJCF大塚選手でしたが、パリンヤはトップを射程圏内に留める52秒差のステージ2位に。ゴリ小野山選手は第2集団の猛者連相手に4位ゲット。さらに石井先生は登録レース初出走11位と、千葉医専・キヨ、出足は上々。しかし、余韻に浸る暇はなく、レース後は次のステージ開催地目指して、即、移動です。

Text&Photo=YABU YINUWO


第1ステージ成績

■個人ステージ&総合順位(出走25人、完走23人)

     
順位 名前 チーム タイム

1位
 大塚 歩  JCF  1時間35分29秒

2位
 村中恵美子  千葉医専・キヨ  1時間36分21秒

3位
 坂井田理沙  ラバネロ  1時間38分08秒

4位
 小野山恵美  千葉医専・キヨ  1時間38分11秒

5位
 斎藤 綾  JCF  1時間38分15秒

6位
 杉村久美  ラバネロ  1時間40分09秒
  :

11位
 石井麻実  千葉医専・キヨ  1時間42分26秒

■団体総合順位

     
順位 チーム タイム

1位
 JCFチーム  3時間13分44秒

2位
 千葉医療福祉専門学校・キヨ  3時間14分32秒

3位
 スミタ・ラバネロ・パールイズミ  3時間18分17秒

4位
 学連選抜  3時間23分31秒

5位
 チーム・トライアスロン  3時間25分12秒

6位
 チームVOLCA−CCM  3時間25分26秒

7位
 ALPHAWK  3時間29分13秒

 >>次ページ(第2ステージ)へ続く


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