2004ジャパンカップ・オープンレース大会・女子(JCF及びUCI登録選手)

2004ジャパンカップ・オープンレース大会・女子(JCF及びUCI登録選手)
(10月23日、宇都宮市森林公園周辺周回コース・14.1km×3周=42.3km)
Text&Photo=ヤブイ ヌヲ

 レースシーズンの掉尾を飾るジャパンカップの週末が、今年も巡ってきました。春先のオリンピック代表選考にからんだゴタゴタドタバタがつい昨日のことのよう。超ハードなコース設定で開催された全日本選手権ロードを境に、幾人かの実力ある選手が活動を休止してしまったり、かと思えば、高校生、大学生をはじめとしたニューフェイスが台頭し始めたりと、今年は、女子輪界激動?のシーズンでありました。
 G.S.キヨ・ミヤザワの成績も、まさに乱高下。年明け早々から照準を合わせ、準備に準備を重ねた全日本選手権ロードで砕け散ってしまったパリンヤですが、夏のトラック競技ではなんと2枚のナショナルチャンピオンジャージを獲得(G.S.キヨ史上初)。
 ところが、秋になって次々とトラブルに見舞われるパリンヤ(詳細は本人の掲示板投稿参照)。トレーニングもままならずに迎えたジャパンカップですが、鳴り物持参の応援団の心強い激励を受けて、スタートラインに向かいました。

■10:50〜、チャレンジレース
●午前中に行なわれた市民レースにはG.S.ドマーニから3人が出走。今年は晴れて、走るとかなり暑いのか、メカニシャン・ヤスくん、鼻の頭から汗が滴ります
●ジャパンカップ皆勤のパンターニ・スワさん、コースを走るのは3年ぶり
●2周目、赤川ダム湖沿いの道を行く八千代のヒーローさん
■12:02〜、オープンレース・女子
●第1周回、集団は一列棒状となって古賀志林道を登ってきました
●頂上を先頭で通過したのは沖美穂選手(FARM FRITES)。続いてパリンヤ
●この時点では、パリンヤの走りは軽いように見えたのですが…
●2周目の古賀志林道の登り、まず沖選手が単独で姿を現しました。余裕を感じさせるダンシング
●十数秒から二十数秒差で6人の集団が続きます。左から西加南子選手(ラバネロ)、山口亮子選手(キナンCCD)、豊岡英子選手(bicinoko.com)、パリンヤ、真下正美選手(SY-Nakスペシャライズド)、萩原麻由子選手(伊勢崎女子高校)
●第1周回とはうってかわり、ペダリングに切れがなくなったパリンヤ。足が重そうです
●シーズン終盤、どの選手も疲れはピークに達しているはず。調整不足のパリンヤですが、ここは耐えるしかない…
●2周目の走りから、そのまま沖選手の独走勝利かと思われましたが、なんと真下選手、萩原選手が沖選手を捕らえ、最終周回、3人で古賀志林道を登ってきました
●先頭集団から1分強の差で西選手(手前は混走のオープン男子の選手)
●西選手の背後には、僅差で山口選手が続きます
●単独で古賀志林道の登りに入ったパリンヤ。第2集団からは数十秒後れ。「がまんだぞ、が、まんっ。前のふたりは必ず捕まえられるぞ!」。監督の声が林間に響きます
●フィニッシュまで1キロを切っても先頭集団は3人のまま。勝負はゴールスプリントにもつれ込むかと思われましたが、メインスタンドの観客の目に最初に飛び込んで来たのは、独走でフィニッシュラインに突き進む沖選手の姿。ジャパンカップ・オープン女子7連覇
●最後に突き放されたとはいえ、沖選手相手の健闘が注目され、フィニッシュ後、メディアに取り囲まれる2位の真下選手(上)と3位の萩原選手
●4位は西選手
●パリンヤは山を下った後、いったん西選手と山口選手に追いついた模様。順位を一つ上げ5位入賞
●表彰式を待つ間、G.S.キヨ恒例のワインパーティ。ただし、シャンパンは来シーズンへおあずけ
●なんとか表彰式の舞台に上り、鳴り物つきの応援に応えることができました
●上がったり下がったり、例年になくハラハラさせてしまった今シーズン(…おまけにジャパンカップ出場の翌日にも災難が待ち受けていようとは。現在、復活に向け懸命に治療、リハビリ中)。ご心配おかけしましたが、皆さまの応援のおかげで大きな成果も上げることができました。来シーズンもよろしくお願いします
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