第35回 全日本実業団自転車競技選手権大会(トラック)

第35回 全日本実業団自転車競技選手権大会(トラック)
(9月3・4日、兵庫県立明石公園自転車競技場・周長400m)
Text&Photo=ヤブイ ヌヲ

 全アマ・トラック、全日本トラック、そして乗鞍と、種目は違えど三連勝を飾ったパリンヤ。その余勢をかって、全日本実業団選手権ではトラック三種目&ロードで四冠達成、最低でも(←この夏やたらとTVで耳にした気がする)出場レースすべてで表彰台に上る!を目標に、GSキヨ・チームは再び明石に。
 …が、掲示板で本人が赤裸々に告白しておりますとおり、大会初日に「ある疾病」が突発。身体的ダメージもさることながら、著しい?精神的ショックのため、心さすらうパリンヤでありました。

 ■4日8:10〜、女子エリミネイションレース表彰式

●いきなり表彰式でなんですが。筆者は大会初日に明石入りできなかったため、パリンヤ最初の出走種目・女子エリミネイションレースは、大会二日目の競技開始前に行なわれた表彰式の模様のみご報告。感触を確かめるように3位の表彰台に立つパリンヤ…って、この競技場、お立ち台、ちゃんとあるじゃん!
●エリミネイションレースは、ポイントレースのように多人数でトラックを走り、一定周回ごとに最後尾の選手がはじかれていく椅子取りゲームのようなレース。最後に残った二人はゴールスプリントで勝敗を決定。今大会、女子は13人が出走し、最後尾の選手の除外は一周ごとというルールで行なわれました。監督曰く「ポイントレースは力がないと勝てないが、エリミネイションは力があっても除外線間際で行き場を失ったらそれで終わり。ポイントレース以上に位置取りが重要」とのこと。優勝は短距離種目の第一人者、太刀川麻也選手(スーパーKアスリートラボ)。2位、石井寛子選手(パインヒルズ’90)。3位、パリンヤ

 ■4日9:15〜、女子3km個人追抜・決勝

●個抜は一発決勝で行なわれ、タイム順に順位が決定されました(つまり、3km個人タイムトライアルも同然)。そのため、対戦の組み合わせは無視してお伝えします。10位、中尾訓子選手(ラバネロ)、4分48秒981
●9位、戸田尚由選手(フィトンチッドRT)、4分48秒535
●8位、小谷翠選手(NCFR)、4分34秒211
●7位、栗原瞳選手(ALPHAWK)、4分26秒587
●6位、中山朋子選手(ラバネロ)、4分24秒270
●5位、小野山恵美選手(エキップUレーシング)、4分24秒071
●4位、石井寛子選手(パインヒルズ’90)、4分19秒000
●朝から心ここにあらずといった調子で落ち着きのなかったパリンヤ。最初のラップからまったくタイムが出ず、ストップウォッチを見つめながら監督がつぶやきます。「今日はいったい、どうしちゃったの?!」(全日本トラック・ポイントレースの時とは正反対の「びっくり」)
●レースリポート始まって以来のワースト記録、4分16秒257でフィニッシュ。なんとか3位に食い込みました
●珍しく個抜にエントリーしてきた森本朱美選手(ラバネロ)。ドロップバーで走って4分14秒945。2位
●大塚沙織選手(キャットアイレーシング)、5月の全アマから5秒縮め、4分14秒530で優勝
●またしても3位(デジャヴか? 昔どこかでこんなことがあったような…)

 ■4日10:45〜、女子500mタイムトライアル決勝

●16位、中尾訓子選手(ラバネロ)、46秒448
●15位、小谷翠選手(NCFR)、43秒994
●14位、越田恵美子選手(デルタ)、43秒085
●13位、三宅悠里選手(武蔵精密・天狗党)、42秒728
●500mT.T.は、パリンヤのもっとも苦手な種目。42秒189で12位。せめて「しつこく3位」と思ったのですが、残念ながら全種目表彰台の目標達成ならず
●11位、中山朋子選手(ラバネロ)、42秒170
●10位、濱田真子選手(ラバネロ)、41秒782
●9位、戸田尚由選手(フィトンチッドRT)、41秒739
●8位、小野山恵美選手(エキップUレーシング)、41秒588
●7位、大塚沙織選手(キャットアイレーシング)、41秒209
●6位、三井由香選手(ベロチスタパールスギノ)、41秒204
●5位、門脇真由美選手(チームシロモト)、40秒753
●4位、栗原瞳選手(ALPHAWK)、40秒683
●3位、石井寛子選手(パインヒルズ’90)、40秒300
●2位、川満佳子選手(岩井商会レーシング)、39秒221
●1位、太刀川麻也選手(スーパーKアスリートラボ)、37秒735で圧勝

 ※お詫びと訂正。今年5月の全アマ・トラック、ポイントレースのリポートで「パリンヤはこれまでポイント獲得経験ゼロ。本日はポイント獲得なるか」と書きましたが、昔のリポートを読み返したところ、第33回全日本実業団選手権にて、初挑戦のポイントレースで10ポイント獲得しておりました。いやぁ、失敬、失敬(もしかして本人や監督も忘れている?)

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