第7回 全日本自転車競技選手権大会トラックレース

第7回 全日本自転車競技選手権大会トラックレース その3
Text&Photo=ヤブイ ヌヲ

●残りのポイント周回があと3回となったところで、萩原選手が逃げを試みますが、
●すぐさま森本選手が集団をリードして追撃
●萩原選手、こまめにポイントは稼いでいるものの、経験不足からか、なかなか思い切った走りができません
●勝負を賭けるタイミングをうかがう森本選手、パリンヤはその動きをがっちりマーク
●ぴりぴりと雰囲気が張りつめてくるなか、接戦の第六ポイント周回を制したのは松永選手
●直後、緊張が緩んだ一瞬の隙をついて、森本選手がアタック
●反応できたのはパリンヤのみ。二人とも後ろを振り返ることなく、一気に後続を引き離しにかかります
●二人の息はぴったりと合い、
●先頭交代もスムーズにこなしていきます
●二人の逃げは見事に決まりました
●森本選手、後続集団を絶対にラップしてやるという勢いで、容赦なく攻撃を続けます
●このレース、脚が回りに回っているパリンヤ。七回目のスプリントで森本選手を抑えると、第一コーナーから勝負に出ました
●後続集団もラップされまいと必死。萩原選手が七回目のポイント周回を3位で通過し、逃げた二人に食い下がります
●最後に森本選手をもちぎり、パリンヤ、勝利を確信してフィニッシュ。あっぱれ
●なんとかラップを免れた後続集団では、萩原選手が着順3位を確保。コンスタントに高ポイントを稼いだことが功を奏し、得点合計で2位入賞。レースをコントロールし続け、パリンヤに続いてゴールした森本選手は3位に
●新女王さまのお人柄がしのばれるウイニング・ラン。このお姿はJCFのウェブサイトでも速報されました
●「…ホントに勝っちゃったよ…」。松島(この競技場からクルマで30分)を前にした芭蕉のように、監督、しばし絶句
●女子ポイントレース表彰式。女王さまのドレスに袖を通す瞬間は夢見心地
●萩原選手と森本選手に手を掲げてもらい、優勝の記念撮影。しかし、再び降り出した雨のため表彰式は屋内で行なわれ、お立ち台はなし。元々お立ち台が用意されていなかった全アマに続き、今回もパリンヤはお立ち台の一番高い位置に立ちそびれてしまいました。次回からマイお立ち台を持参するべきか?
●リザルトを見ながら、森本選手とレースを振り返る

 リザルトを見ると、パリンヤは獲得ポイント、着順ともに、まったく非の打ち所のない出来です。全アマと比べても別人のような進化。ただし、今回のレースを組み立て、いわばパリンヤの活路を開いてくれたのは森本選手。パリンヤも、森本選手のように対戦相手の脚質や戦法を読み、自分からレースを展開できるようになればいよいよホンモノ

●何はともあれ、まずは回る脚が大前提。優勝したからこそ公開出来る、これがパリンヤの「重いコンダラ」(筆者の歳とセンスがバレるので避けたいフレーズだが…)。8時間労働+αの残業後、パリンヤが「乗鞍くん」で毎晩もがき続けた固定ローラーは、ご覧のようにタイヤとの接触面が摩耗し、変形しています。想う一念、ゴムのタイヤで金属をすり減らした努力がとうとう実りました。実物は、チクリ・キヨ・ミヤザワ店頭にてご鑑賞ください
●皆さまの応援のおかげで、ここまで来ることができました。ありがとうございます。しかし、「一度獲ったもんは、ずうっとアタシのもん」と主張し続けるのは、今までよりもっとたいへんな気がします。それに、個抜やロードはまだまだこれからやらねばならぬ…。どうぞ、これからも見守ってくださいまし

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